9月前半、まだLabor Dayが終了したばかりだが、多くの企業ではホリデーシーズンの戦略、そして人材確保を検討する時期である。
米国でアマゾンと並び最も大きな民間企業であるWalmart社では、56万5,000人の従業員の賃金を1ドル引き上げることを発表した。
今回時給が上昇する対象となるのは、Front-End, Food and Consumable, General Merchandiseに分類される従業員である。
この賃金上昇は9月25日から実施され、結果的に現在のWalmart社の全従業員の平均時給16.40ドルも引きあがることとなる。
Walmart社では既に一部従業員(デリやベーカリー等)の最低賃金は15ドルであるが、今回の賃金上昇の対象となる従業員の最低賃金は11ドルであり、大きなインパクトが見込まれる。
Walmart社の過去1年間の賃金上昇は3回目となる。
Walmart社のような小売業者がホリデーシーズンに向けて季節労働者を大幅に増員することは毎年恒例の出来事であるが、この時期に昇給を行うことは稀であり、現在の雇用マーケットの状態が反映された発表といえる。
Target社やAmazon社も既に賃金上昇を行っており、賃金上昇に加えベネフィットを充実させることで人員確保に動いている。
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