米国ではLong-Term Unemployed(長期失業者)という指標がある。
長期失業者とは、6か月以上職に就いていない労働者のことであり、8月の雇用統計では約320万人と発表されている。
この320万人という数値は、全失業者の37.4%に当たり、歴史的に見ても高水準である。一般的には失業期間が長いほど就職をすることは不利となる。
そして来週月曜日にLabor Dayを控えている米国では、長期失業者に対する連邦失業保険の給付が今週末で終了することとなる。
COVID-19のデルタ株の不安という背景もあり、8月の雇用統計は予想を大幅に下回る結果となった。
300ドルの連邦失業保険を早期に打ち切った州でも、考えられていたほどの雇用には繋がっていない。
求人数が依然として非常に多い中、失業給付の打ち切りにより長期失業者の割合がどのように改善されるのかという点も注目である。
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