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執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

JOLTS Report

今年に入ってからのLabor Shortage(人手不足)で、良く目にすることが多くなってきた指標であるJOLTS Reportから何が分かるのか。

JOLTSとはThe Job Openings and Labor Turnover Surveyの略で、US Bureau of Labor Statistics (BLS: 米国労働統計局)が行っている求人情報を測定するための調査であり、毎月の求人数、雇用者数、退職者数、解雇者数、その他離職者数の月次推定値が算出されたものである。


JOLTSのデータから労働力の需要を測定することで、経済状況や雇用マーケットのバランスを知ることが目的となる。

  • 労働者数:当月の「12日」を含む給与期間

  • 求人数:当月の最終営業日

  • 雇用者数:当月の全期間

  • 退職、解雇等:当月の全期間

JOLTSの数値が高ければ労働者の需要が高まり、低ければ需要が減少していることが分かる。


最新のデータとしては2021年5月が発表されており、求人倍率(Job Openings Rate)は6%となっている(2021年は4.7%、5.0%、5.4%、6%、6%)。


過去10年に渡り4.7%が最高水準であったことを考慮すると、2021年に入ってからの求人倍率がどれほど高い水準で推移しているのかが分かる。


失業保険の給付が終了した州でもまだ劇的に雇用者数が増加しているというデータは無く、またCOVID-19のデルタ株の増加や不安感が増している中で、引き続き人員不足は続きそうである

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