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執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

パンデミック前後でも変わらない、従業員エンゲージメントに必要な3要素

コロナウイルスのパンデミックが引き起こした労働環境の変化は多大であったが、従業員のエンゲージメントに影響を与える主要な要素は変わらないことが、Glassdoorの2023年のデータベース分析から明らかになった。


主要な要素は以下の3点となる。

  • 組織の文化と価値観

  • マネージメントのリーダーシップ(質)

  • 組織内でのキャリアアップの機会

2023年においては、「会社の業績予測」が従業員のエンゲージメントに大きな影響を与えている事が分かり、これは労働市場が緩和し、企業のレイオフが頻繁に報道される中で、従業員が職の安定や会社の財政状況に対する関心を強めていることを反映しているように見受けられる。


毎月400万人以上が退職をしていたGreat Resignationと呼ばれている時期が過ぎ、求職者が安定性を求めるようになってきている今、組織の魅力を高めるためには文化や価値観が重要であると再認識されている。


パンデミックが引き起こした労働環境の変化を受け入れつつ、これらの要素を大切にし、企業の成長と共に従業員の満足度も向上させていくことが求められる。


「企業で行える検討点」

  1. 「現状把握」:自社の評価を正確に把握し、各要素ごとに対策を考えることが重要となる。

  2. 「組織文化の維持と進化」:働き方や働く場所が変化しても、組織の文化と価値観を維持し、時代に合わせて進化させることが求められる。

  3. 「従業員からのフィードバック」:従業員の意見に耳を向け、従業員のニーズを対応する。

  4. 「コミュニケーションの強化」:企業のビジョン、目標、戦略を明確に伝え、それを理解する。透明性と開放的なコミュニケーションは信頼の形成に寄与する。

  5. 「個々の従業員の成長のサポート」:従業員一人ひとりのキャリアの進展とスキルの発展をサポートする。教育プログラム、メンターシップ、コーチングなどのリソースの提供。


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