2023年1月からカリフォルニア州の最低賃金は15.50ドルに上昇する。
現在カリフォルニア州での最低賃金は企業規模によって異なる。
26名以上の企業:15ドル
25名以下の企業:14ドル
そして2023年1月から26名以上の企業では物価上昇率により算出、25名以下の企業では15ドルという金額になることは事前に発表されていた。
2022年現時点でのインフレ率が歴史的にも非常に高い水準であること等が背景として、15.50ドルということが決定したのだが、実はこれは事前に決まっていたことであった。
まずカリフォルニア州の最低賃金が15ドルに達した後、毎年8月1日以前にDirector of Finance(財務局長)がインフレを基に最低賃金を調整するかどうかを決定することが決まりである。
この調整をする上での決定事項として、3.5%または米国消費者物価指数(CPI-W)の変動率のいずれか低い方を基に最低賃金の引き上げ率を計算するように定めているのだが、今回はこのCPI-Wの変動率が一つ重要となっている。
2021年7月から2022年6月30日までの12か月間と、その前年度2020年7月1日から2021年6月30日までの12か月間のCPI-Wが7.9%上昇しており、26名以上の企業で最低賃金が15ドルに達した時点でインフレ率(CPI-W)が7%を超過した場合、従業員25名以下の企業と従業員26名以上の企業の最低賃金を同額に設定しなければいけないという法律となっている。
26名以上の企業に現在適用されている15ドルから3.5%上昇することで、15.50ドルという賃金が定められた上で、25名以下の企業にも同額が適用されることとなった。
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