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執筆者の写真榊原 将/HR Linqs, Inc.

4.1%の昇給率

昇給率は様々な企業で調査が行われており、業種・オフィスの所在地等々で異なる結果となる。

給与計算用ソフトウェアを提供しているペイチェック社が、顧客35万社の給与データを集計した指数によると、年率4.1%になるペースで賃金が上昇したことが分かった。


今回の調査は従業員数50人未満の企業の11月の給与額を集計したものであり、業種や所在地等は考慮されていない数値である。


従業員数50人未満の企業の平均時給は29.88ドルで、前年度同月(2020年11月)と比較すると1.17ドル上昇している。この数値は2011年以来最大の上昇率となった。


上昇要因には人手不足とインフレという理由が2つ存在している。


人手不足は多額の失業保険の提供が原因と言われていたが、失業保険が打ち切られてからも解消されていない状況をみると、COVID-19の不安や子供のケア等が大きな原因のようである。


いずれにせよ、この人手不足から従業員の維持・雇用競争が激化したことで賃金が上昇をしている。


前年度比(2020年11月)から最も上昇している業種はレジャー・ホスピタリティ業界で9.2%の上昇、貿易・運輸業界は5.2%、製造業でも4.2%の上昇となっている。


先日発表された11月のインフレ率も10月の6.2%を上回る6.8%と発表され、1982年以来39年振りの高水準であった。

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